出荷量は10年で2倍以上に拡大、
ミス発生率は1割減少。
この事例のポイント
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業種
アパレル・小売業界のSPA(製造小売業)
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課題
在庫差異
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導入期間
約10年以上
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成果
ミス発生率1割減少
常時2万SKU、シーズン通算で約20万SKUという極めて多品種SKUを扱うアパレル物流の現場において、10年以上にわたり安定稼働を支え続けているのが、三谷コンピュータの倉庫管理システム(WMS)「W-KEEPER 」です。
紙ベースのアナログ運用から脱却し、物量が2倍以上に急増してもなお破綻しない強固な物流基盤を確立した背景と、その具体的な導入効果についてお話を伺いました。
導入前の課題
- 常時2万SKU、年間累計20万SKUという 膨大な商品管理
- 紙ベースの出荷・在庫管理運用
- 類似商品の見間違いによる誤出荷リスク
- 物量増加に伴う作業効率の限界
導入後の成果
- 出荷量が10年間で2倍以上に増加しても システム破綻なし
- ハンディ端末+バーコード運用により 誤出荷を大幅削減
- 現場実感としてミス発生率を約1割削減
- 店舗クレーム 大幅減少
月間最大600万ピース、常時2万SKUを動かす物流拠点に面していたアナログ管理の限界

チュチュアンナ デリバリーサービスにおける、
事業内容や物流の特徴について教えてください。
チュチュアンナのものづくりにおける組織展開として、主に「チュチュアンナ」と「チュチュアンナ デリバリーサービス」の2つで動いており、デリバリーサービスが物流の本拠点となっています。
拠点内では、すべての在庫管理および商品の入出荷管理業務を行っています。
全国に約250店舗ある直営店への出荷・配送と、EC(通販)向けの出荷のすべてを、国内唯一の拠点であるこのデリバリーサービスが一元的に担っています。
物流センターの体制としては、社員とスタッフを合わせて約250名ほどの人数が在籍しており、土日祝日を含めて基本的には週7日体制で現場が常に動いています。
具体的な出荷規模については、アパレル特有の閑散期と繁忙期によって物量の波が変わるものの、ピース数換算で月間300万ピースから600万ピースという規模の出荷業務を行っています。

システム導入前、現場ではSKUの多さに関して
どのような課題や管理の苦労がありましたか。
チュチュアンナで取り扱っている商品はインナーやくつした等のアパレル商品が中心ですが、これらは同じような商品であっても、似た色や細かいサイズの違いによるバリエーションが非常に多く存在します。この違いによって管理すべきSKU自体が増えるため、現場での扱いには苦労がありました。
私たちが現場で常時アクティブとして使っているのは2万SKUという規模ですが、シーズンを通した通算データとしてはその10倍にあたる約20万SKUほどが存在しています。このようにSKUが非常に多いという大前提があるため、日々の仕分け作業や在庫管理に対しては大きな苦労を伴っていました。
特に店舗向けの出荷業務において、パッケージのデザインがまったく同じソックスであっても、パッと見は一緒なのに中身の商品仕様(色や仕様)がちょっとだけ違うという商品が存在し、人間の目視による判断だけでは間違いが起きやすく、管理が大変でした。
当時の具体的な作業方法と、作業効率の面における限界について詳しく教えてください。
今から10年ほど前の一番最初にシステムを導入した当時は、まだアナログなやり方が中心の世界でした。
作業をするためには、まず紙に印刷された注文内容を見て、その紙を見ながら棚に商品を取りに行くという、完全な紙ベースによる作業スタイルをとっていました。そのため、目視による見間違いのミスが起きやすいだけでなく、作業効率の面から見ても非常に大きな課題と限界を抱えていたのが当時の状況です。
現場での工夫として、インナーを取り扱っている中で、クルーソックスやインナーといったアイテム単位でのグルーピングを意識し、なるべく管理が繁雑にならないような在庫管理の配置方法などを模索して対応していました。
しかし、取り扱う商品数が多く、似たような色が非常に多いため、運用のミスへの対応や、紙ベースでの日々の在庫管理を正確に維持していくことは非常に大変でした。
高額な費用を伴うサーバー刷新期に、
あえて「W-KEEPER」の継続を選んだ理由
普段のデータ連携の仕組みと、繁忙期における出荷コントロールは
どのように行っていますか。
システムの全体像として、まず本部(チュチュアンナ内)に会社全体の情報を司る基幹システムが存在しています。そして、物流センターの現場で稼働しているシステム(W-KEEPER)があり、これら2つのシステムの間で、随時データ連携をさせて稼働させているという構造です。
セール時などの忙しい時期においては、基本的には本部の基幹システムから流れてくるデータがすべての業務の指標であり資源になります。しかし、物流センター側で1日に実際に出荷できる物理的なキャパシティには限界があります。そのため、流れてきたデータをそのまま処理するのではなく、そこを現場の状況に合わせて人員配置などでコントロールしていく必要が出てきます。
この出荷のコントロールを柔軟に行うことができるように、ある程度WMS(W-KEEPER)側にも、私たちの自社運用に合わせた色々なカスタマイズを入れさせてもらって運用しています。

5〜6年前に他社システムとの競合比較を行った際、
サポートやコミュニケーションの面において
三谷コンピュータ様のシステム継続を決めた理由を教えてください。
継続を決めた理由は、三谷コンピュータ様が、私たちの複雑なアパレル特有の運用をすでにどこよりも深く理解してくれていたことです。
5〜6年前に大規模なカスタマイズを入れるにあたり、現場から膨大な要望を投げた際も、当時の担当者の方は私たちの意見を頭ごなしに否定して受けるようなことは一切されませんでした。
非常に親身になって現場の声を聴いてくださり、「この要望を出すことによって、現場は一体何を実現したいのか、何が一番大事なのか」という運用の本質的な意図をしっかりと汲んでくれました。
その上で、プロフェッショナルとしての立場から「それであれば、こういう代替案があります」という的確な提案を出してくれたため、非常に良いコミュニケーションを取ることができました。
担当者が変わっても引き継ぎができていないという問題も一切なく、質問したいときに明確な答えを返してくれる連携体制が信頼に繋がったため、継続を決めました。
トラブル発生時も現場の稼働を最優先にする臨機応変な対応力と、
スピード感が最終的な継続に至った理由
最終的に継続に至った理由は、何か問題が起きた際に、私たちが一番大事に守りたいところを中心に考えて動いてくれる体制があるからです。WMSは単体ではなく本部の基幹システムや別のシステムと繋げて動いているため、多少のエラーやデータの齟齬は発生するものですが、三谷コンピュータ様はそこに真摯に対応してくれます。
物流の視点において現場の作業を止めない、現場が止まらないことが一番大事だということを理解してくれているため、データの齟齬を直すためにすべてをストップさせるのではなく、臨機応変に、守るべきものを最優先にして動いてくれるフットワークの軽さがあります。
また、会社の上層部や経営陣から突発的な判断を急に求められたときにも返答が非常に早く、このスピード感と対応力が、これまでの長い付き合いの中でも変わらず安心して任せられる要素であり、今回の継続に至った決め手です。

出荷量2倍・SKU数激増でもシステム破綻ゼロ、
店舗クレームが激減した驚異の導入効果
「W-KEEPER」の導入によって、
出荷量の拡大に対してシステムはどのように対応していますか。
一番大きな効果として挙げられるのは、システムが持つ「初期設計・設計思想の優秀さ」です。10年ほど前の一番最初にシステムを導入した当時に比べると、現在では物流の出荷量自体はおよそ「2倍以上」に増えています。それに伴い、現場で管理するSKU数自体も倍以上に増大しています。
本来であれば、扱うデータ数や実際の流通量が数倍にまで膨れ上がってしまったら、システムとしての限界が来て処理が破綻してしまうことが多いと思います。しかし、W-KEEPER に関しては、10年以上が経過した現在でもそのような破綻が一切起きていません。
「在庫管理の仕方、根本のあり方」という、最初の段階で作られた思想と設計が非常に優れているため、物量が数倍に増えた環境であっても、導入した当時の通りの初期設計のままで基本問題なく在庫管理が利用でき続けています。システムのおかげで問題なく日々の出荷対応ができています。

ハンディ端末との連携による、
具体的な作業工程の変化やミス削減の効果について教えてください。
作業工程の面では、昔のように紙の注文書を見ながら棚を探すやり方から一新されました。現在は、「基本的には商品のJANコード(バーコード)に対して、ハンディ(ターミナル)を触らせないと次の工程に動かせない」という工程になっています。
指示はすべて紙の代わりにデータとしてハンディ等の端末に入って指示してくれる形になったため、作業効率は大幅に向上しました。このJANコードを必ず読み込ませる工程が強制されるようになった結果、パッケージが同じソックスでパッと見は一緒だが中身が少し違うという商品であっても、出荷の際にハンディがエラーを出すため、色違いのミスなどは非常に減っています。
これにより、確実にミスは減っており、現場の実感として「ミスを1割減らせた(削減できた)」とはっきりと感じています。誰がやっても分かる出荷業務になり、属人化も防げています。

次期サーバーリプレイスの計画と、
現場作業を止めない強固な仕組みづくりへの展望
定期的なサーバーリプレイスを含めた今後の予定と、同じ課題を持つ企業へのメッセージをお願いします。
直近の計画として、改めてまたサーバー機器等のリプレイス(入れ替え)を行う時期を控えていますが、今回も継続して三谷コンピュータ様にお願いすることに決めています。
W-KEEPER は本部の基幹システムなど別の複数の外部システムと連携して動いているため、多少のエラーやデータの齟齬は発生するものですが、三谷コンピュータ様は「現場の作業を止めてはいけない。現場が止まらないことが一番大事だ」という物流の本質を理解し、臨機応変に最優先で動いてくれるフットワークの軽さがあります。
会社から突発的な判断を急に求められたときにも返答が早いため非常に助かっています。現在の物流倉庫の現場は、パートさんやスポット派遣の人を作業者として迎える機会が増えています。その中で、基本設計がシンプルな仕組みを導入することは、新人の教育時間を減らせるため便利です。
システムを入れた上で、「現場の人間が余計なことを考えなくていい運用」を仕組みとして作っていくことが最良の選択であると伝えたいです。
FAQ
この記事の内容に関連して、よくある質問をまとめています。
可能です。
2万SKU、通算20万SKUという膨大な商品数と、約1,100に及ぶ複雑な店舗・卸チャネルを「1拠点だけで一括管理する」という非常に負荷の高い運用において、処理破綻やシステム遅延を起こさずに確実に動き続ける安定性と、それを支える10年の確かな稼働実績があります。
最小限に抑えられます。
データの食い違いが起きても、倉庫作業をすべてストップさせるのではなく、「現場の出荷を止めない」という物流の本質を最優先した臨機応変なサポートを行います。ベンダーのフットワークが軽く、上層部への突発的な確認にも即座に返答が戻る体制です。
大幅に削減できます。
商品のJANコードをハンディ端末で読み込ませないと次の工程へ進めないため、個人の経験に頼らず誰でもミスなく作業できる仕組みを確立できます。指示もすべて端末データで行われるため、スポット派遣のスタッフでも少しの説明で即戦力化が可能です。
非常に高いです。
現場からの膨大なカスタマイズ要望を頭ごなしに否定せず、「その要望で何を解決したいのか」という本質的な意図を親身に汲み取ります。その上で、プロの視点から複数の代替案を的確に提示してくれるため、導入・運用の過程で非常に質の高いコミュニケーションが取れます。
企業プロフィール
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企業名
株式会社チュチュアンナ
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本拠地
大阪市中央区森ノ宮中央1-10-2
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設立
1979年1月
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業種
アパレル・小売業界のSPA(製造小売業)
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従業員数
1,585名(2025年7月期)